日本酒の賞味期限は?未開封や開栓後の常温などそれぞれの保存方法とは
こんにちは、京香です。
寒い季節に熱々のお鍋を日本酒でいただく―――お酒好きにはたまらない、贅沢な楽しみですね!
日本酒は冷やしても燗しても美味しいお酒ですが、保存の仕方によっては熟成が進んでしまい味が劣化することも。賞味期限が記載されていないものが多く、一体いつまで飲めるのか良くわからないといった方も多いのではないでしょうか。
ここでは日本酒の保存方法や賞味期限について調べていきたいと思います。
日本酒について先に理解しておこう!
そもそも日本酒とはどんなお酒のことをいうかご存知でしょうか。
ビールやワインと同じ「醸造酒」に分類され、アルコール度数は22度未満のものが日本酒である、と決められており、一般的に「純米酒」と「純米酒ではない日本酒」に分けることができます。
「純米酒」は水と米、米麹を主原料としたもので、大吟醸酒、吟醸酒、純米酒などがそれにあたります。
一方「純米酒ではない日本酒」は、米以外の人口添加物や醸造用アルコールなどが入ったもので、本醸造酒、または普通酒と呼ばれています。これは戦時中の米不足から作られたのが起源といわれていますが、今では日本酒の90%以上が本醸造酒や普通酒純米酒になるほど普及しています。
日本酒の賞味期限~未開封の場合
アルコールは雑菌が繁殖しにくく腐りにくといわれており、日本酒を含む多くのアルコール飲料には賞味期限が記載されていません。
国税庁が定めている「日本酒の製法品質表示基準」でも、「製造年月(または製造年)」は必ず表記しなくてはいけませんが「賞味期限」は表記しなくても良いとされています。
では、何年経っても飲用することができるのかというと、そうでもありません。保存状態が悪ければ、美味しさをキープすることが出来ません。
そもそも日本酒(未開封)の正しい保存方法は、
・直射日光(紫外線)が当たらない場所
・湿気が少ない場所
・室温が20度前後の場所
・生酒や生貯蔵酒は冷蔵庫で保存
と言われています。
上記を守っていれば、製造年月から約1年間は美味しくいただけます。
守っていなかったとしたら……もし日光(紫外線)が当たる場所や湿度が高い場所で保管していた場合は、熟成が進んでいることがあります。試しに飲んでみて、味や風味に違和感を感じた場合は飲むのを止めた方がいいでしょう。
その場合でも料理酒として使えますので、破棄はしなくても大丈夫ですよ。
生貯蔵酒、生酒を冷蔵庫で保存した場合、製造年月から半年ほどでしたら大丈夫。
生貯蔵酒、生酒殺菌は一般的な日本酒と違って熱殺菌されておらず、それゆえに「火落ち菌」と呼ばれるアルコールに強い菌が繁殖することがあります。人体には無害ですが、火落ち菌が繁殖すると香りが変わったり、濁りが出たり、酸化したりと状態が悪くなってしまいます。
生貯蔵酒、生酒の場合は購入したら直ぐにいただくことが美味しさの秘訣とされていますので、長期保存せずに早めに飲んでしまうことをおすすめします。
日本酒の賞味期限~開栓後の常温の場合
未開封の場合は1年が目処でしたが、では開封済みの日本酒を常温で保存した場合はどうでしょうか。
実は日本酒はデリケートなアルコールです。開封するとどんどんと酸化が進んでしまい、味や風味共に劣化してしまいます。
常温で保存するのでしたら1週間~10日ほどで飲み切ってしまったほうが良いでしょう。アルコールだから腐敗することはほとんどありませんが、「美味しく飲むことができる期間」は過ぎてしまいます。味が落ちたお酒は美味しくありませんよね。飲み切れない場合は料理酒としてお使いください。
開栓後の日本酒の保存する方法は?
一度開けてしまったら、その瞬間から酸化が進み始め、味の劣化へとつながります。
しかし一度に飲み切れない場合は、やむをえず保存しなければいけないこともありますよね。そんなときにはキレイに洗浄した真空保存ビンに移し替えて真空状態で冷蔵庫へ入れるのがベストです。
真空保存ビンがなければ、ビンの口をラップで覆い、輪ゴムでグルグルと巻いてしまいましょう。ビンのフタよりも酸素を通しにくい状態になります。
以上をまとめると、日本酒は「飲み切れる量」を考慮しながら購入したほうが良いということがわかりました。
ちなみに日本酒の1日における適量は180mlだといわれています。意外と少ないものですね……。
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